Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン5 第8話「スターの転落」

2017/05/20

MajorCrimes重大犯罪課 MajorCrimes重大犯罪課 シーズン5 Simoom クライム サスペンス ジェーン洞

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あらすじ


2017年3月31日~FOXjapanにてシーズン5日本初放送(全21話)

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ヒーローの死



タオとフリンは豪邸の前に来ていた。
豪邸の住民、クリス・ウォーカーはこの秋放送予定のヒーロー・ドラマ「ゴールドストーム」の主役に抜擢されていた矢先に死んだ。
ヒーローの突然の死で誰が得をするのか?


フリンの断酒会の仲間であり、娘の夫のいとこ、ジャレドがクリスの付き人をしていた。
娘がジャレド慕っている事から、話を聞く約束をしたと言う。
それにタオを誘っていたのだった。

元々薬物中毒の噂があったクリス。
ジャレドが断薬に失敗したのか?
それとも殺人なのか?


付き人ジャレド


ジャレドに話を聞くと、依存症は再発しておらず誰かに殺されたと主張した。
最初の警官に軽くあしらわれたせいだと、かなり感情的だった。

死ぬ前までを振り返る。

その日、朝6時にクリスを起こし尿検査をした。
結果は、クリア。
オキシコドンもヘロインも出なかった。
パーソナル・トレーナーと筋トレを1時間した後、プロテイン・シェイクを作って渡し飲ませた。
クリスは、サウナに入りジャレドは電話をしていたが、気づくと50分経ってもサウナの中にいた。
おかしいと思い、ドアを開けると中で倒れていた。

ジャレドはそのまま誰と何を話したかという、関係ない話を止めようとしなかった。
その話を遮りタオが聞く。
「しらふだったと100%確信がある?」
「200%だ。麻薬犬も何も見つけなかった。
僕は医者だ」

ジャレドは元医者だった。
飲酒が原因で免許を奪われたが、能力や経験は奪えるものじゃない、と言う。

そもそも、クリスが過剰摂取で死んだとなれば、付き人としてのジャレドの評判に傷がつき誰も雇わなくなる。
だからこそ、ジャレドは真相を解明したくてフリンに話をしている。

「ゴールドストーム」の撮影も順調ですでに2話完成しているらしい。

タオは自分のエージェントに電話をして、クリスの評判を聞いてみると、ヒーローの好感度が高くない事が分かった。

この半年で3人が訴えていた。


モラレスの検死


フリンとプロベンザが立ち会って、モラレスから検死報告を聞く。

挫傷はないが、死ぬ前に舌をかんでいた。
麻薬による発作かも。胃の中身はまだ調べてない。

バニラの匂いを指摘すると、フリンがプロテイン・シェイクだと答える。

へその下に注射の痕が点在しており、腹に薬物を打っていたようだった。
俳優という職業柄、腕に痕を残せなかったのだろうと考えるのが自然だ。

それでもジャレドを庇おうとするフリンだが、プロベンザは違った。
「彼はクリスの再発を知ってて、誰かに罪を着せようとしてる。
だが、お前の娘の為に徹底的に家宅捜査しよう」


超バニラ・プロテイン


タオが、ジャレドが飲んでいたプロテインを調べると、オキシコドンが混ざっていた。
バニラの匂いが勝って、麻薬犬も発見できなかったのだろう。
他のボトルにも入っているのが、外側からでも確認できた。
それは、かなりの量である事を示し、依存症なら致死量だと分かる。

プロベンザが腹の注射の痕の事を言うと、タオがそれはドラッグではなくHGH(ヒト成長ホルモン)の為だと言う。
筋肉を保つ為に打っていたのだろう。

このことを黙っていたから、ジャレドは怪しいというプロベンザ。
フリンは、仕事も将来も失うから動機がないと庇った。

シャロンは、容疑者に話しを聞く際に、ジャレドをアドバイザーとして呼ぶように指示した。


容疑者1人目:元代理人ショーン


前の代理人ショーン。勝手に移籍したと怒り、「ゴールドストーム」出演料の10%をコミッションとして要求している。

別室でシャロン達に混ざってモニターを見るジャレドが、捨てられた時はかなり怒って嫌がらせもしていたと言う。
だが、クリスを殺せばコミッションは入らないとシャロンが指摘する。

ショーンの話では、ゴールドストーンの脚本を見てクリスにぴったりだと薦めたのに、やりたくないと言われて驚いていたという。
それが芸能サイトのニュースで、別の大手エージェントCUAを介して契約したと知った。

クリスは自分とステージママの母親を捨てたとネットで知った。
それまで世話を焼き続けたのに。
更生させ、母親ですら断った住宅ローンの頭金も貸した。
有害ですらない悪妻からも引き離したのに。

付き人の目を盗んで薬を飲むのは可能だろうか、と聞くとジャレドが厳しいと噂で聞いたと言った。
「撮影中クリスはしらふだったそうだ」
ジャレドは誇らしげに聞いていた。


聞き取りを終わらせると、フリンが帰ろうとするショーンを追い掛けていった。
最後の質問と言って、これまで気になっていて聞けなかった事を聞こうとする。
タオがどれくらい「正義のバッジ」の監修料をもらっているか、だ。
ショーンは、「まちまちだけど、ゴールドの気象学者は1万~1万2000ドル」と言うと、フリンはそれだけ!? と友人の稼ぎの少なさに嬉しさを隠せなかった。


容疑者2人目:母親マーシャ


母親でステージママのマーシャ。クリスが解雇し、契約の件で訴えている。

ジャレドが言うには、クリスはイカれた支配者だと言っていたらしい。
食事の管理を厳しくしていた事から、別室のシャロンはプロテインを飲む指示も出したのかと聞かせるが、それは違うようだった。

「薬にはまったきっかけを知りたいんでしょ。ティナよ。
あんな女との共演を許したのが間違いだった。
うぶでリッチな共演者に薬を買わせる。

ティナは夫を失い、離婚を免れクリスの家にいる。
法的に彼女の家よ。
大事なものをとりにいったらいたの。
現場検証が済んだ途端戻ったのよ。

午後にパーティーを開くといって私を玄関で追い返した」

急いでチームがクリスの家に向かう。


容疑者3人目:妻ティナ


離婚直前だったとはいえ夫が死んだばかりだというのに、ドラッグ・パーティーをしていたティナ。

薬を売りさばいていた事も、パーティーの客が証言した。
すると、自分が女優で成功してるから妬んでいるのよ、とあくまでシラを切る。

終始強気なティナ。
第1容疑者になってもスターでいられるか、と脅して薬の入手先を吐かせた。


ドクター・デブ


一般人はお断りだという、デブ女医にティナの紹介だとサントスを女優の体で予約させて潜入した。
すると、適当な診断で簡単に薬を処方し、高額な料金を請求してきた。
保険証の提示や問診票の記入がないことを指摘しても、平然と無用だという。
あっさり現行犯逮捕したサントス。

取り調べで、殺人にも関わると言われると弁護士共々、身に覚えがなく驚く。
クリスが依存症の回復中に処方薬で死んだ事を告げると、クリスには売っていないという。
栄養士に売っただけだ、と。

イヤな予感のするフリン。

栄養士とはジャレドの事だった。

「神経質な男よ。薬でもやらなきゃやってられないんでしょ」

また娘を失望させるのか、と別室で頭を抱えるフリンの気配を感じたのか、別室に見せるカメラをシャロンは心配そうに見た。


ジャレド


フリンが、ジャレドのウソを責める。

しかし、オキシコドンは自分用である事はきっぱり認めたが、シェイクに混ぜていないと主張。
「あんなヤツに分けるもんか」

しかも、すでに局から責任を押し付けられ解雇されていた。
「全話分のギャラを見込んでいたのに」

そこでギャラが、1話単位で支払われる事を知ってショックを受けるフリン。
さっき聞いた額が1話毎だとすれば、タオの副業はかなり良い稼ぎと言える。


クリスの代役に、すでにお偉方がむらがっていたという。
エヴァン・マイナー、メルボルン出身で3週間前にLAに来ていた。

写真を見るとクリスにそっくりだった。
エージェントを呼ぶ事に。


代理人ショーン


エヴァンの代理人は、クリスの元代理人のショーンだった。

クリスの死を聞いて代役を探し始めて、新人をオーディションに送ったと、あくまでも偶然を主張した。

だがシャロンは、警察は偶然を信じないと言う。

家の頭金を出すくらいだから、合いカギも持っていたのではないかと指摘する。
留守中に超バニラ・プロテインをすり替える事も可能。

そしてシャロンとプロベンザは、ショーンを誘導する。
「謀殺じゃない事は説明できるでしょ」
尿検査が陽性ならクリスは降板になる。そして代役をエヴァンに。
決して殺意はなかった、とほとんどピンと来ていないショーンに説明するように言い聞かせる。

そして、認めさせて書類にサインさせた上で、さらに追い詰める。
混入されたオキシコドンの量が致死量を超えていた事を指摘して。
それは計画殺人に相当する、と。

すると、もう逃れられないと思ったのかショーンはクリスへの愚痴を言い出した。
自分は良い代理人で、クリスをスターにしたのに捨てられたという恨みを。

シャロンは分からないけど、あなたにも代理人が必要ね、と言った。


ラスティ


実の母親の超音波検査につきあい、これから産まれる妹の姿を確認していたラスティ。
その体験が、ラスティの考えに大きく影響したようだ。

産まれた後の事を確認した際に、実の母親は「同居か二度と会わないかのどちらかだという話になっている」と言い、二度と会わない事を決めたようだった。
理由を聞くと、シャロンを母さんと呼ぶラスティの存在も大事だし、でも産まれてくる娘を混乱させたくない、と言う。


夜、ガスを招いてシャロンと夕食を摂ろうとしている席で、ラスティはシャロンに妹について報告をする。
そして実の母親の子育てについても、当初は養子に出して関わるなと言い切っていたが、今悩んでいると思うままをぶつける。
「なんで付き添ったんだろう。
赤ん坊を見たせいで判断が鈍る」

その会話を聞いて、食事の支度をしていたガスが思わず話に入ろうすると、シャロンが無言で首を振ってガスを止めた。
ガスが素直に従うと、シャロンは母親らしい助言をした。
「依存者を正しいと信じるがリスキーな事は知ってる。
でも、あきらめてどうなる?」


その後、ラスティは職場にいるフリンにも助言を求めた。
どうやってアルコール依存症を克服したのか、と。
すると、ただ飲んでいないだけで、未だに自分は依存症だというフリン。

この境地になるには、きっかけではなく続ける事だ。
しらふだと人との関係が保てる。
シャロンや仲間との関係を壊してまで飲みたくない、とフリンは言った。

「再チャンスを与える時機は?」
「決まりはない。
でも与えないと、その人以上に傷つくことも」


そしてラスティは新しい両親から受けたアドバイスにより、心を決めたようだった。

実の母親は産まれる娘と同居して子育てすることを決めていた。
ラスティの判断に感謝もしていた。
新居となるパームスプリングス郊外へ送り届けるのは運転手ラスティ。
ガスがお祝いを渡して、2人を見送る。

心配そうにラスティを見送るガスの姿が、バックミラーに映る。


一度は車を走らせたラスティは、車を止めると降りてガスに駆け寄る。
そして、愛してると言った。
「君が僕の人生を変えた。
前よりいい人間になれた。
離れる事は考えたくない。愛してる」

何も言葉が出ないガスに、少しラスティは戸惑うが、すぐにガスが笑顔にさせる。
「ずっと言いたかった。僕も愛してる」
そしてキスをした。




かんそう


芸能ネタという事で、タオが活躍し、そしてフリンがいつものギリギリ……。
タオだけ副業で上手い事やりやがって~。
のお約束パターンが散りばめられていて、事件の合間にもやっぱりほのぼのさせてくれる重犯課でしたw

今回は、ゲストの役者さんが豪華でした。
クリスのステージママ役は、シェリリン・フェン。
マイペースにお仕事をされている印象で、実はコンスタンスに出続けているんですね。



やっぱりシェリリンといえば、ツインピークスですけれど。今でも十分コケティッシュなアラフィフだと思います。

そして、名脇役? 犯人役でお馴染み!? のフレデリック・コーラー。
名前を聞いてもなかなかピンと来ませんが、顔を見れば見た事ある! って思うはず。
クリミナル・マインド(シーズン9)では、邪悪な双子を演じたり、数々のクライム系で印象的な演技をしているんですよね。



でも、まさか犯人とまでは思わなかったので、まんまと騙された!
というのと今度からは出て来たら、犯人はこいつか!? と思ってしまいそうですw


そして、今回もまたラスティの成長がすごかった!
ラスティの良い所って、本当にごまかしが一切ない所だな、と思いました。
自分の意見を180度変えたとしても、それを隠したりごまかしたりしない。
そして答えを探す為には、シャロンはもちろんフリンなど、変に格好をつける事なく頼れるだけ頼る。

お陰で、無意識に周囲を振り回してしまう事もあるかもしれないけど、でも今のラスティの周りには、それをどーんと受けとめる大人が多いですからね。
ただ年齢を重ねただけではなく、ガスのような精神的な大人も含めて。

その良い影響で、ラスティの実母さんも落ち着けるといいんですけどね~。
いずれ妹ラブなラスティも見る事が出来るのかな。
楽しみ!

ガスとラスティはなんかキラキラ少女マンガでした。
重犯課だけでは、少女マンガ要素なんてあり得ないもんね……。
車に乗っているのが、プロベンザさんじゃなくて良かったです。

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(イラスト:Simoom、文:ジェーン洞)


アテンションプリーズ!!

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また、あらすじ・感想等は主観に基づいた表現が含まれます事を、ご了承の上楽しんでいただけると幸いです。

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